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私達が選ばれる5つの理由
真心を込めた丁寧な仕事
屋根は最近導入された瑕疵担保保険や10年保証の制度においても必ず適用範囲とされ、雨漏りを防ぐ非常に重要な部分です。 しかも、万人の目に触れるためその家の顔で有るとも言えます。
ですから、私たちはお客様に1日でも長く新築の状態を保ち、末長く住んでいただけるように日々仕事に取り組んでいます。以下は一部分ではありますが、私たちが日本瓦を施工する際に実践している事柄をご紹介いたします。
1枚ごとの瓦の捻じれを調整します
瓦は焼成の過程を経て生産されるために、現代の製品であっても必ず1枚ごとに捻じれが生じます。 捻じれを調整する作業を怠ると、屋根の上に乗っただけで乗った瓦の3枚先の瓦まで動き出すガタガタの屋根になって しまいますから、日本瓦の場合はこの作業は欠かせません。
屋根の上に乗ってみればできの良しあしがはっきりわかります (危険ですから、一般の方は決して実行しないでください)。
大別するとこの捻じれには、「尻っ跳ね」、「尻っ下がり」の2種類があります。具体的には「尻っ跳ね」の瓦を使った場所は屋根が高くなり、「尻っ下がり」の瓦を使った場所は屋根が低くなります。相反する特性を有するがために両者が 同数あれば打ち消し合って適正な状態になります。
このページ下の「平らに屋根を葺きます」の項目でも説明しますが、極端に高い場所 や極端に低いところを作ると丈夫でないだけでなく、雨漏りの原因になります。
調整には2通りの方法があります。
一つは「尻っ跳ね」と「尻っ下がり」を組み合わせて葺くこと。仮に1,000枚のうち 500枚が「尻っ跳ね」、残りの500枚が「尻っ下がり」であれば2種類を交互に使うことで捻じれを解消することができます。
もう一つの方法は玄翁(ハンマーの1種)で瓦の正面形状を加工すること。現場で「尻っ跳ね」と「尻っ下がり」が 半数ずつ存在することは絶対にありません。従って「尻っ下がり」が多い場合、その多い枚数分だけ「尻っ下がり」の瓦をニュートラルな特性を持たせるように、加工する必要があります。
泥を使います
現在の引掛け桟工法では土葺き工法ほどの量を使用することはありませんが、引掛け桟の部分と瓦の切り込み部分には 最低限の泥を使うことが絶対に必要です。日本瓦は裏面が丸みを帯びた形状であるため、樽のように横転しやすい傾向があります。
上記の捻じれを調整する作業は 、この傾き具合を一定に保つ作業であるともいえますが、更に泥を用いることによって一層安定性を持たせることができます。
現在は施工期間を短縮し、単価を抑えるため、施工時に泥を使う屋根工事業者は稀になりました。しかし、 日本瓦の場合は泥を使わないと、十分な安定性を確保することができません。
なぜなら、泥を使った場合は、使わない場合よりも、瓦の裏面をより広い面積で固定することが可能だからです。 私たちは施工時の屋根の状態を保ち、安心してお住まいいただくために必ず泥を用いて施工いたします。
平らに屋根を葺きます
平らでない屋根には高いところと低いところがあります。当然、部分的に屋根の傾斜角が急な所と緩やかなところができます。傾斜角が緩やかなところでは雨漏りしやすくなります。
一見、新築の屋根ではこうしたことは起こりそうにありませんが、そうではありません。捻じれを調整しないで施工 した場合、「尻っ跳ね」を多く使った場所は屋根が高くなり、「尻っ下がり」を多く使ったところは低くなります。
リフォームで葺き替えた場合はどうでしょうか。新築後、年数を重ねるにつれて木材自体も乾燥等の影響で捻じれ、 屋根は高い部分と低い部分が生じてきます。そこで、この場合は高さ調整も兼ねて泥を使用します。このように 泥は瓦を固定するためだけでなく高さ調整の役割も持っていることが分かります。
泥を使わず高さを調整しないで施工 した場合、せっかくリフォームしたにもかかわらず、屋根の傾斜角が緩やかな場所では雨漏りしやすい状態が解消 されないまま放置されてしまいます。
瓦は本来、平らに葺いて屋根の傾斜角を一定にすることでこそ、最大限の排水能力を発揮して雨漏りを防ぎます。 蛇足になりますが、工事をする際に平らな屋根を平らに葺くことが最も難しいこととされています。
桟瓦をまっすぐに瓦を葺きます
基本中の基本です。まっすぐに瓦を葺いていない状態では何が起きているでしょうか。
瓦の重なりが多いところと少ないところができています。当然重なりが少ないところでは雨漏りがしやすくなります。
ですから瓦はまっすぐに葺かなければなりません。平らに棟を積む為にもまっすぐが通せないと平らには積めません。
全ての基本は桟瓦をまっすぐ葺くことです。 私たちは日本瓦の桟瓦は水糸を貼らずに目でまっすぐを通します。全てが鍛錬につながるからです。