工事内容、工期、予算(費用・価格)等の基本データ
雨漏りで腐食の屋根下地を修理
軒先の板金処理も新たに追加して雨漏り対策は完璧です
埼玉県深谷市 U様
屋根下地が合板のため、雨漏りによる腐食が早まりました。
屋根下地には無垢材の利用をお勧めします。
今回の工事のポイント
お客様はこの様にお考えでした
1予算はなるべく抑えたい
店舗としてお使いのお住まいでもあり、費用対効果の視点から予算はなるべく抑えたいとのお考えがあおりになるとの判断から、ピンポイントでの修理を心がけました。
問題は破損したスレート屋根材。フランスLafarge社の製品で既に日本からは撤退。航空便で輸入するにも1枚あたりの運賃が1万円位します。
そこで、たまたま当社に在庫がありましたので、似た色の使って対処することになりました。コストダウンに貢献です。
2長持ちする工事をしてほしい
最初のご要望とは相反する部分もありますが、自分自身でもそういったお気持ちはよくわかります。ですので、必要なところを念入りに取り組んでおります。
屋根下地を無垢材に交換。やっぱり無垢材ならではの安心感があります。
屋根下地を交換しました
下地交換後の画像です。
青い色の下地材部分が交換部分、黒い下地材の部分が既存の下地材の部分です。
昨今、屋根下地材は工期短縮、ひいてはコスト削減の観点から合板を利用するケースが多いですが、合板は薄くスライスした木材を接着剤で張り合わせたもの。
おがくずが大きな木材よりも早く分解されて土に戻るのと似たようなものと考えています。
できることなら、屋根下地には無垢材を使いたいものだと考えています。
屋根下地の軒側端部に板金処理を施しました
分かりにくい画像になってしまいましたが、赤丸の部分は屋根下地端部に施した板金処理です。
この板金はL字型に曲がっており、屋根下地の上面と軒側先端を覆っているので、屋根材からの回り込みと強風の際の樋の中の雨水の吹き込みに効果を発揮します。
無垢材の使用で耐候性がアップしたことと板金処理で雨水からの保護機能の2つの面から屋根下地の腐食を防いでいます。
屋根の左右両端部の雨仕舞。鉄骨部分との取り合いがあるため雨仕舞が難しい面があります。
屋根両端部の雨対策を施しました
下の2枚の画像は、ともに上に袖瓦が付いて完成の状態です。
棟側は鉄骨部分であるため、この後板金処理をして屋根材を覆う場合も最終的にはシーリング処理で雨仕舞をを行うことになるため、屋根材の段階でもシーリング処理を行い2段階で雨漏りを防止しています。
更に両端部へ雨が回り込まないように、赤丸部分のシーラーと呼ばれるスポンジ製の部材を用いて強風による雨水の侵入を防ぎます。
スズメやコウモリの侵入を防ぐ対策も万全です。意外と小さな隙間からでも屋根の内部に入り込んでしまうものです。
面戸という部材を用います
袖瓦と桟瓦の間には意外と大きな隙間で生じます。
これを放置してしまうと「こうもり」や「すずめ」が入り込んで後々面倒なことになります。
画像は見ずらいのですが、桟瓦とその上を覆う袖瓦の間の隙間を面戸というプラスチック製の部材で塞いだ画像です。
オレンジ色の屋根材と屋根材の間の黒い部分は面戸で、完全にその隙間を塞いでいます。
工期、予算(費用・価格)等のまとめ
工事の内容
- 平葺き
- 屋根下地を交換する際に撤去した瓦を元通りに並べるとともに、ずれが生じている部分の瓦の並びを正常に戻しておきました。
- その他
- 軒先を板金処理することで、屋根下地を雨水による腐食から保護するよう配慮しました。
工期、工事費用等の内容
- 工期
- 2日間(板金工事を含みます)
- 費用